21世紀のコロラド

不動産は、歴史的に富を生み出し、それを次の世代に引き継ぐための最も信頼できる手段を提供してきました。 近代経済の構造的変化にもかかわらず、依然として不動産は多様化された投資ポートフォリオの中でも非常に重要な部分です。ただし、1つの条件があります。21世紀に仕事のある場所でなければ不動産投資は成功しません。コロラドはまさにそのような場所なのです。

カリフォルニア大学バークレー校のエンリコ・モレッティ教授は、彼の著書「The New Geography of Jobs」で、現在および将来の経済を牽引する重要な要因を特定しました。1 21世紀は、イノベーションに焦点を当てた分野において、高度な教育を受けたクリエイティブな労働者を雇用している産業がより報われる、不釣り合いな経済になっており、そのような高度な教育を受けた労働力は、住み、働きたい場所を自由に選択できます。 コロラド州は、世界の他のいくつかの場所と同様に、このダイナミックな恩恵を受けています。2

コロラドはロッキー山脈に位置し、自然が豊富にある魅力的な州です。4000メートル級の山が58もあり、世界でも有名な、アスペン、ベール、スティームボートスプリングスなど多数のスキーリゾート、および1,300万エーカー以上の国有林があります。 それらを豊富な太陽の光と組み合わせれば、コロラドはまるで天国のような住環境を提供している場所だと言えるでしょう。高学歴の労働者たちはそれに気づいています。 コロラド州は、学士号を取得している人の割合が米国で2番目に高い州です。3 その結果、コロラド州の経済は大変強く、失業率は非常に低くなっています。4

人々は、仕事の機会と生活の質の適切な組み合わせを見つけることができる場所に移動します。 その結果、コロラド州の人口は、2018年の570万人から2040年には780万人に増加すると予測されています。5 継続的な人口増加は、不動産価格上昇の重要な要素です。

コロラドは、モレティ教授の言う、「経済的に競争力のある場所が高度な教育を受けた労働者を引き付け、高い教育を受けた労働者が特定の産業(規模)や他の分野(サービスなど)でより良い仕事を生み出し、好循環ができることで、さらにより高度な教育を受けた労働者を引き付ける」というサイクルが継続しています。 6 コロラド州の不動産市場は引き続きこの動きから利益を得ることができ、21世紀の経済を支える動きから恩恵を受けるような不動産市場を探している世界中の投資家に大きな不動産投資の機会を提供すると考えられます。

コロラドの市場

コロラド州の固有の魅力と知識主導の経済から利益を得ることができることで、コロラドの不動産市場は過去30年間に全国平均を上回る一貫した(大不況期を除く)上昇を経験しました。7


Colorado Real Estate Compared to the National Average

他の大きな州と同様に、コロラド州には統一された不動産市場はありません。 PPISは州全体を対象としていますが、2つの主な市場であるデンバーとボールダー、およびその間のコミュニティに焦点を当てています。

デンバー

デンバーはコロラド州の州都であり、都市部に300万人の住民が住む最大の市で、人口増加率は1930年代以来、全米平均を上回っています。8 デンバーの経済は多様化しており、ビジネスおよびキャリアに関するフォーブスのランキング上位に定期的にランク付けされています。9 結果として、年間10%の割合で騰貴するアメリカで最も熱い不動産市場となっているのです。10

ボルダー

ボルダーは投資先として特徴のある市場というユニークな発展の道をたどりました。ロッキー山脈の端に位置し、コロラド大学の本拠地です。 美しい場所と学術のハブとして、米国でそしてひいては世界で最も活気のあるスタートアップコミュニティの1つを生み出しました。ハイテク企業が9社設立され、ボルダーでも強い存在感を誇っています。11 一例を挙げると、Googleは2017年に1,500人の従業員を収容できるキャンパスをボルダーに開設しました。12

ボルダーに古くから住む住人達は、「オープンスペースポリシー」(開発を防ぐために都市周辺の土地を購入するポリシー)を実施し、すべての建物に高さ制限を課すという先見の明を持っていました。13 このポリシーにより、需要は押し上げられながらも住宅供給が減り、その効果により国内で最も強力な不動産市場の1つが生み出されました。14 結果、ボルダーは、資産の安定性と保全を重視する投資家を魅了する場所となりました。

  1. Enrico Moretti, The New Geography of Jobs (New York: Houghton Mifflin Harcourt, 2012). See also www.hmhbooks.com/newgeographyofjobs/about.html
  2. https://www.usatoday.com/story/money/economy/2018/08/27/states-best-and-worst-economies/37490453/
  3. https://wallethub.com/edu/most-educated-states/31075/
  4. https://www.bls.gov/web/laus/laumstrk.htm
  5. http://worldpopulationreview.com/states/colorado-population/
  6. https://colorado.ourcommunitynow.com/2018/10/31/3-colorado-communities-among-the-top-20-tech-towns/
  7. U.S. Federal Housing Finance Agency, All-Transactions House Price Index for Colorado [COSTHPI], retrieved from FRED, Federal Reserve Bank of St. Louis; https://fred.stlouisfed.org/series/COSTHPI, May 14, 2018.
  8. www.metrodenver.org/do-business/demographics/population/
  9. www.forbes.com/best-places-for-business/list/#tab:overall
  10. http://www.coloradorealtors.com/2018/01/11/colorado-home-prices-continue-to-rise-2017-a-record-breaking-year/ ; https://www.denverpost.com/2018/02/14/real-estate-voices-cocktail-chattables-predictions-place-denver-7th-in-the-top-hottest-housing-markets-in-2018/; https://www.housingwire.com/blogs/1-rewired/post/43128-mile-high-appreciation
  11. http://www.ianhathaway.org/blog/2017/5/23/colorado-and-the-importance-of-startup-density
  12. https://www.bloomberg.com/news/photo-essays/2018-02-23/inside-google-s-131-million-boulder-campus
  13. www.inc.com/magazine/201312/boulder-colorado-fast-growing-business.html
  14. U.S. Federal Housing Finance Agency, All-Transactions House Price Index for Boulder, CO (MSA) [ATNHPIUS14500Q], retrieved from FRED, Federal Reserve Bank of St. Louis; https://fred.stlouisfed.org/series/ATNHPIUS14500Q, April 30, 2018.